
期間限定配信|10/1(木)~10/31(土)
俺ならこうする!
猫の下部尿路疾患の
内科・外科の臨床リアル
臨床現場で日常的に遭遇する猫の下部尿路疾患(FLUTD)。頻尿や血尿といった症状を前に、「とりあえず抗菌薬を処方するべきか?」「結石が見つかったが手術か食事療法か?」など、診断の進め方や治療のアプローチに頭を悩ませている先生も多いのではないでしょうか?
本セミナー(臨床SKILL SET:ヒルズ対談型セミナー)では、室卓志先生並びに朴永泰先生をお招きし、『俺ならこうする!猫の下部尿路疾患の内科・外科の臨床リアル』をテーマに徹底解説いただきました。【前編】では、FLUTDの鑑別診断のポイントから、初期治療における薬の選択、食事療法の活用までを網羅。【後編】では、低侵襲手術における摘出術のポイントや、尿道閉塞時の救急対応・外科手術にまで踏み込んでいます。
明日からの猫の泌尿器診療に直結する知識を、2名の先生それぞれの視点で、余すところなく公開しています。
クォーク動物病院 東京院
院長
室 卓志先生
ベックジャパン動物病院グループ 総院長
自由が丘動物医療センター 院長
朴 永泰先生
【前編】診断から初期対応の内容をハイライトでご紹介します。
セミナー概要
- 猫の下部尿路疾患はどこから疑う?鑑別のポイント
- 猫の下部尿路疾患は症状の有無が決め手
- 猫の下部尿路疾患の原因
- 尿検査・X線・超音波検査それぞれの特長
- 尿路結石と特発性膀胱炎へのアプローチ
- 尿路結石に対する食事療法の活用
- 特発性膀胱炎の管理ポイントは?
- 初期治療はどうする?判断の基準
- 尿道閉塞?非閉塞?見極めと緊急対応
- 安易な抗菌薬使用への警鐘
- ヒルズの療法食選択
猫の下部尿路疾患はどこから疑う?鑑別のポイント
猫の下部尿路疾患は症状の有無が決め手
猫の下部尿路疾患(FLUTD)は単一の診断名ではなく、頻尿、血尿、排尿困難などの下部泌尿器症状を伴う疾患の総称です。そのため、どのような下部泌尿器症状があるかについて、稟告や問診で丁寧に聴取することが大切です。
猫の下部尿路疾患の原因
原因として最も多いのは特発性膀胱炎(FIC)で全体の60〜70%を占め、次いで尿路結石(10%)、尿路感染(10%)と続きます。しかし、FICは除外診断によってのみ診断されるため、尿検査や画像検査など、下部尿路にかかわる包括的な検査が必要になります。
尿検査・X線・超音波検査それぞれの特長
診断においては、尿検査、X線検査、超音波検査を正しく組み合わせることが推奨されます。尿検査は尿路感染の鑑別に必須であり、培養を行うなら偽陽性を防ぐため膀胱穿刺が第一選択です。
ただし、結晶の有無だけで結石と判断してはいけません。画像診断では、X線で不透過性結石(シュウ酸カルシウムなど)を、超音波で膀胱壁の肥厚やX線透過性の結石を確認するなど、相互の弱点を補う全体的な評価が必要です。
尿路結石と特発性膀胱炎へのアプローチ
尿路結石に対する食事療法の活用
結石の種類によって治療法が変わるため、基本的には結石分析が重要になります。ストルバイト結石であれば溶解を期待し、初期治療として食事療法が推奨されます。シュウ酸カルシウム結石においても、予防目的での食事療法を積極的に活用しましょう。原因治療としては、石による症状がある場合には外科手術が必要となりますが、低侵襲での除去が推奨されています。
特発性膀胱炎の管理ポイントは?
特発性膀胱炎は原因がはっきりしませんが、「ストレス」が多いことや水分摂取量が少ないことがリスク因子と言われています。
このように病態が多因子にわたるため、飼育環境の見直しによるストレスの軽減や、ウェットフード・流水タイプの水飲み場を活用した水分摂取の促進、ストレスケアのできる食事療法の選択といった複合的なアプローチが不可欠です。
初期治療はどうする?判断の基準
尿道閉塞?非閉塞?見極めと緊急対応
初期治療において最も重要なのは、尿道閉塞か非閉塞かを見極めることです。閉塞がある場合は命に関わる緊急疾患であり、カテーテルによる尿路確保や膀胱穿刺による減圧、さらにその他の救急対応など、全身状態の安定化を最優先に行います。非閉塞の場合は、疼痛管理や排尿コントロール、食事での管理が主軸となります。
安易な抗菌薬使用への警鐘
初期治療で特に注意すべきは「抗菌薬」の使用です。若齢の猫における細菌性膀胱炎は非常に少なく(3%未満)、FICに対して抗菌薬は推奨されません。薬剤耐性のリスクを高めるため、膀胱穿刺尿の培養検査で陽性を確認した場合にのみ、適切な薬剤と期間を選択して使用するべきです。
ヒルズの療法食の選択
【猫下部尿路疾患のオールインワンフード】
〈猫用〉c/dマルチケアコンフォート加水分解ミルクプロテイン等を配合し、健康維持に配慮した特別療法食です。 ミネラルなどの調整により、下部尿路疾患で最も多い特発性膀胱炎再発時の
89%(ヒルズ調べ)のケアに役立つことが科学的に証明された栄養です。
【体重管理も猫下部尿路疾患も同時にケア】
〈猫用〉c/dマルチケアコンフォート+メタボリックス愛猫の体重管理と下部尿路の健康の管理に配慮した特別療法食です。オメガ-
3脂肪酸と抗酸化成分の調整等により下部尿路疾患で最も多い特発性膀胱炎の再発時の管理を
89%(ヒルズ調べ)までケアし、低カロリー(当社ベット・エッセンシャル マルチケア 成猫
1~6歳 と比べてカロリー約
9%減 ) で
60日間で
11%(ヒルズ調べ)の減量に役立つことが科学的に証明された療法食です。
動画本編ではさらに詳しく解説!
【前編】診断から初期治療
- 見落としを防ぐ!X線検査で結石を見逃さないためのプロの着眼点
- その影、本当に結石?超音波画像における「シャドー所見」の見極めと注意点
- FICの疼痛管理:現場における鎮痛薬使用のリアルな現状
【後編】手術判断から手技
- 低侵襲だけじゃない!結石摘出において内視鏡を使うメリット
- 写真と動画で解説!吊り上げ式腹腔鏡補助下膀胱結石摘出術
- ストルバイト結石の手術適応の判断基準
- 尿道閉塞時の救急対応と、会陰尿道造瘻術のメリット・デメリット
セミナー情報
タイトル
俺ならこうする!
猫の下部尿路疾患の内科・外科の臨床リアル
対象者
獣医師・愛玩動物看護師/ケアスタッフ・獣医学生
視聴方法
【前編】診断から初期治療
- こちらから必要事項を登録後、登録メールアドレスに視聴URLをお送り致します。
- 配信期間:10/1(木)~10/31(土)
※配信期間終了後は、ヒルズアカデミーでアカーブをご視聴いただけます。
【後編】手術判断から手技
臨床SKILL SET バックナンバー
糖尿病診療の質を上げる思考プロセスの整理
講師|森 昭博 先生
時間軸で切る!犬の急性膵炎
講師|横山 望 先生
【前編】
見極めよう!犬の急性膵炎
~現場で問われる判断のポイント~
【後編】
急性膵炎、その後に…
~長期的な栄養管理を考える~